親兄弟や親戚と語る過去・現在・未来
生きている時間軸で語る視点が変わる
久しぶりに親兄弟・親戚が集まった
ここ1ヶ月で弔事が続いた。7月に親戚が亡くなり、お通夜や葬式があった。また、この週末に奥さん側でも法事があり、期せずして自分側も奥さん側も親兄弟と親戚が集まる機会があり、改めて思ったことがある。それは生きている時間軸によって過去と現在と未来の視点が違う、ということだ。(まあ当たり前の話ですよ)
一番顕著に思ったのは、年寄りから見る未来というのは、すでに完結しているということだ。それは何かというと、年寄りが過去に描いた未来というのは、今の僕達そのもの、ということ。伯父さんや伯母さんと話していると、僕達が小さかった頃の話で盛り上がるんだよね。「お前が赤ん坊の頃は」「お前がこんなしっかり働いてるなんてねー」とかそういう話。
その頃に考えていた「子どもたちが大きくなる頃には、どんな世界なのか」ということが、人生の時間軸として完結している。それが描いた通りなのかどうかはわからないんだけど、今目の前に「大きくなった子どもや孫世代」がいることによって、それはすでに未来と同義なんだよね。
これを自分の視点に置き換えるとよくわかる。
親戚や従兄弟など、そういう人たちが子供を連れてくると、「この子たちが大きくなったら」の視点に自動的に置き換わる。未来は想像するものなんだ、って改めて理解できる。
そのための現在確認があって、「今仕事何やってるの?」「景気はどう?」というこれ以上無い「現在の話」が展開される。あー、これって友達とか会社とかそういうコミュニティでは起きづらい話だなー、って。自分の事を赤ん坊の頃から知ってる人たち、自分の親兄弟のことを知ってる人たち、さらにそこから増えている子どもや親戚。そういうものが集まってこそ、の話だなと。
すべての時間軸が凝縮されてる感じがした。めちゃくちゃとりとめのない話だし、なんのオチも無いんだけど、40歳っていう年齢は「身内」が集まる機会が増える年齢なんだなと気づいたよ。
車田正美の最高傑作「風魔の小次郎」を20数年ぶりに読んだ
小中学生のあこがれ「木刀」熱を最高に高めた漫画
風魔の小次郎とは?
ここ1年、僕は「風魔の小次郎」が読みたくて仕方が無かった。なぜだかはわからないけど、僕の中の懐古厨衝動と、厨二衝動がうまく重なり、ひいてはそれらの初期衝動の塊のような風魔の小次郎が出てくるのは必然だったのかもしれない。
んで、ひたすらに漫画喫茶をはしごしたんだけど全く出会えない。ついでに六三四の剣も探したんだけど、それも無い。僕の木刀熱がどんどん高まり、とうとう買うことを決意した。そもそも風魔の小次郎が電子化されてるのかも怪しいが、kindle本を探してみたら、あるね。すげーな、集英社。
全10巻をポチった。さて、昭和生まれの40歳前後のおっさんが少年だったあの時代、その頃を知らなかったら誰も知らない風魔の小次郎とはどんな漫画だったのか?
現代に生きる忍者集団風魔一族の戦士である小次郎は、戦士として戦いの日々を送っていた。学園の裏で暗躍する夜叉一族、孤高の戦士飛鳥武蔵、聖剣を独占し大地の支配を目論む華悪崇など、強大な敵たちが次々と小次郎の前に立ちはだかる。
マンガペディアより引用しました。
だいたいこんな感じの漫画ですが、もう少し詳しく魅力を伝えていきたいと思います。
風魔の小次郎10の魅力
まずは風魔の小次郎の魅力を10個に分けてみました。一つずつ追っていきましょう。
- 最強の武器「木刀」
- 制服しか存在しない世界観
- とにかく魅力的なキャラクターネーミング
- 言うだけで炸裂する必殺技
- 真っ黒で登場、真っ黒で終了
- 伝説の十聖剣とそのネーミング
- とにかく驚く飛鳥武蔵
- 素晴らしく効果的な擬音
- 「そんなばかな」「まさか」「あいつほどの」「フッ」
- シンプルで予定調和なざっくりストーリー
書いていてちょっと馬鹿にしてる感じあるけど、違うんですよ。マジで面白いんですよ、この漫画。
最強の武器「木刀」
風魔の小次郎において、登場人物のメインの武器は「木刀」です。シンプルに木刀。考えたら当たり前なんですが、木刀の殺傷能力って本当に高い。フルスイングしたらそりゃ相手の人生は終わりですよね。そういう木刀の能力をいかんなく発揮してます。僕は小学校の当時何とかして木刀を手に入れようって思ってたんですが、親が買ってくれなかったので角材を削って作ったりしてました。
データが探せなかったんだけど、木刀の国内生産高は連載中の1983年~1984年がピークだったんじゃないかな(希望的観測)。
制服しか存在しない世界観
日本各地に散らばる忍び、いきなり現れる敵、4000年以上前からともに戦う仲間、敵、すべてが制服。防御力ゼロの学ラン(中ラン、長ラン、白ラン、短ランが無いのは時代かな)をみんな着てる。なぜか?それはもちろんカッコいいからでしょう。
とにかく魅力的なキャラクターネーミング
厨二魂をくすぐる、というよりはど真ん中を突き刺すキャラクターや、その集団のネーミングセンスは車田正美の真骨頂。マジでこれはやばい。全部書き出したい気持ちを抑えて、いくつか挙げてみます。
- 夜叉八将軍(やしゃはっしょうぐん)
- 琳彪(りんぴょう)
- 華悪崇(かおす)
- 龍王院狂須(りゅうおういんくるす)
- 邪火麗(じゃっかる)
どうですか?ワクワクしかないでしょ?これは本当に一部です。正直、全キャラクターの名前が秀逸です。
言うだけで炸裂する必殺技
これは車田正美の漫画全部に共通するんですが、「叫んで殴る」「叫んで蹴る」「叫ぶ」「言う」これだけで必殺技が炸裂します。それで言いんです。何がいいって、小学生が誰でも真似できます。構えだけわかれば真似できるんです。
主人公の小次郎にも必殺技はあるんだけど、たった一回しか登場しません。聖剣戦争以降、聖剣の力が強すぎて「技名=剣の力」なんですよね。それは残念。
真っ黒で登場、真っ黒で終了
未知の敵を黒塗りにしておくのって、風魔の小次郎が最初なんじゃないかな?この表現ってすごく秀逸だと思います。時には黒いままでやられてしまうキャラもいて、子供心に「あー、顔見たかった!」って思ったものです。
伝説の十聖剣とそのネーミング
これ、これですよ。風魔の小次郎の魅力を語る上で8割くらいの重要度を占める聖剣。その10聖剣の名前を紹介していきます。マジでセンスある。
風林火山(ふうりんかざん)
正統な戦士:風魔の小次郎(ふうまのこじろう)
どんな能力?:剛力。岩とか鉄の鎖とか切れる。ドラクエでいうとバイキルト。
黄金剣(おうごんけん)
正統な戦士:飛鳥武蔵(あすかむさし)
どんな能力?:光る。本人の気力に連動する。ドラクエでいうとニフラム。
紅蓮剣(ぐれんけん)
正統な戦士:伊達総司(だてそうし)
どんな能力?:紅蓮の炎を出せる。ドラクエでいうとメラミ。
白朧剣(びゃくろうけん)
正統な戦士:死牙馬(しぐま)
どんな能力?:白い魂的なものを出す。ドラクエでいうとザラキっぽい感じ。
征嵐剣(せいらんけん)
正統な戦士:風魔の竜魔(ふうまのりょうま)
どんな能力?:大地を斬り裂き、巻き上げる。ドラクエでいうとバギマ。
幻夢氷翔剣(げんむひしょうけん)
正統な戦士:朱羅(しゅら)
どんな能力?:幻覚+冷気。実は一対一ならこれが最強なんじゃないか感ある。ドラクエでいうとモシャス。
紫煌剣(しこうけん)
正統な戦士:邪火麗
どんな能力?:まばゆく輝く。ドラクエでいうとニフラム。ときどきマホカンタ。
十字剣(じゅうじけん)
正統な戦士:雄皇(おず)
どんな能力?:大地を十字に斬り裂ける。アラレちゃんのパンチ的な能力。
雷光剣(らいこうけん)
正統な戦士:涅絽(ねろ)
どんな能力?:電撃。雷神を飛ばせる。FFでいうとラムウ。
鳳凰天舞(ほうおうてんぶ)
正統な戦士:華悪崇皇帝(かおすこうてい)
どんな能力?:もっとも雄々しく、もっとも神の力に等しい。めだかボックスにおける都城王土的な能力。
ああ、マジでたまんない。これらの剣って、全部「刃」が付いて無いんですよ。斬る前提で作られてない。なんか発したり飛ばしたり、叩いたり殴ったり。素敵すぎる。
とにかく驚く飛鳥武蔵
飛鳥武蔵はそのクールなキャラとは裏腹に、ベタに驚いているシーンが多いです。飛鳥が驚くんだから、それは大変なんだろう、っていうのを読者にインプットするので、それはそれは重要なんです。
素晴らしく効果的な擬音
みんなも見たことあるでしょ?「ゴゴゴゴゴ」って表現。これってジョジョが最初説多い気がするんだけど、僕は声を大にして言いたい。風魔の小次郎が最初だ!(メイビー)その他にも相当素敵な擬音たちが登場します。マジで天才なんじゃないかな。
竜魔と夢魔のゴゴゴゴゴ。連載当初この2人が実は兄弟で、とかそんな期待をした覚えがあります
「そんなばかな」「まさか」「あいつほどの」「フッ」
実際の生活において、こんなセリフ絶対に言わないんだよね。それをふんだんに使う世界観は、厨二魂をビンビンに揺さぶります。小学校の頃よく「フッ」って言ってた気がする。霧風の「フッ」が好き。
あと、「あいつほどの」とか「俺より」とかそういうの多いけど、当たり前のようにザコフラグです。これも風魔の小次郎が最初なんじゃないかくらい多用されてます。「まさか」とか伏線っぽく描きますが、全く回収されません。でも、それがいい。
シンプルで予定調和なざっくりストーリー
正直ね、この漫画って超大味なストーリーなんですよ。超適当だし、何にも細部が詰めらてない設定甘いっていうか無い。でもそれがいい。
- 夜叉八将軍と戦う
- 華悪崇と戦い、聖剣戦争勃発
- なんか正体のわからない敵と戦う
これだけ。成長のための修行も無いし、武器を手に入れるための苦労も無いし、目の前の敵をただただ倒していく。初期から出てるキャラだってあっけなく死ぬ。
でも、それがいい。
この漫画の良さは「圧倒的な厨二感とそれをシンプルに表現してること」なんです。理屈なくワクワクするんですよ。20数年ぶりに読んだらいろいろツッコミどころはもちろんあったけど、それらを凌駕する面白さは健在でした。
たった10巻で終わる名作なので、みんな読んでみるといいと思います。懐古厨の現場からは以上です。
アイスを食べて写真をInstagramにアップする生活
レザークラフトでPASMOケースを2つ作る
子供用のPASMOケースを作る
首から下げるタイプで作ります
定期的に子供用のPASMOケースを作ってます。前回作った時は長男が上野の公衆トイレで落として使い物にならなくなった時。今回は次男が旅行中にテンション上げすぎて、なんか気づいたら無くしてました。んで、こないだ記名PASMOの再発行が完了したので、新しいやつを作ろうかなと。
※ちなみに、子供用の記名PASMOは紛失すると再発行がホント面倒くさいので気をつけましょう
革の端切れで作る
ここからはひたすらに写真をアップしていきます。道具さえあればかなり簡単に作れるので、興味わいたらみんなレザークラフトやるといいと思います。
道具はこんな感じ
革の端切れ、穴をあける菱目打ち(クシみたいな形のやつ)、縫い針、糸、糸に塗るロウ、木工用ボンド、紙ヤスリ、穴あけポンチ、トコノール
この段階でよくわからないと思うのですが、興味わいたら便利なセットを買いましょう。
首から下げる紐用の穴をあける
穴あけポンチでドーン
後から磨けない箇所を磨く
縫います
自作のレーシングポニーにセットして縫います。ここら辺でわかると思いますが、レザークラフトは基本的に「縫う」っていうより「穴に通す」って感じです。
針と糸と菱目打ちがあれば始められます
やってみたら意外と簡単なので、周囲によく勧めてます。道具も針と糸と菱目打ちがあればできるので、100円くらいの革の端切れ使って作ってみましょう。楽しいですよー。
クラフト社 革工具 クラフトレース針 3本 3mm 8401
- メディア: おもちゃ&ホビー
あとは、インターネットで教えてくれる人がいっぱいいるので、そこを見ながら覚えましょう。
www.leathercraft.jp
ここはすごく良いサイトです。
そろそろ財布を作ろうかなー。良い革が欲しい。
子供部屋という禁断のゾーンに踏み込む
衣替えと部屋の掃除
子供部屋は不快な腐海
今日は衣替えと部屋の掃除をすると心に決めてた。特に、子供部屋がヤバい。そもそもこたつがまだ出てる。カーペットも冬のままだ。ウチは中二の長男と、小五の次男という構成になってるんだけど、特に次男のゴミ溜め癖がヤバい。なんか作品(大人からみたらゴミ、という誰しもが通るアレなやつ。)を作っては溜め込む。材料をゲットしては溜め込む。
漫画の付録を溜め込む、こどもチャレンジの付録を溜め込む、よくわかんないオモチャを溜め込む、、、そいつらと向き合う覚悟を決めました。
大体子供部屋ってジャリジャリしてるんですよ。砂っぽい。その中に足を踏み入れるのもイヤだったんだけど、さすがに苛立ちを隠せずに向き合おう、と。5時間くらい格闘して、やっと三分の一、って感じ。表面的な部分は大分なんとかなった。来週以降は押入れという最下層の腐海に踏み込まないと。。
写真はたくさん出たガラクタもとい、作品的なやつら。しばらく休みの日は子供部屋と格闘だな。頑張らねば。
久しぶりにTSUTAYAでCD借りてきた
やっぱり「アルバム」っていいよね
TSUTAYAでCD10枚1,000円!
最近はiTunesで買っちゃうことが多かったので、CD借りるの久しぶり。一曲一曲買うのもいいけど、やっぱり「アルバム」で聴きたい。10枚1,000円キャンペーンってすごいよね。ありがとうTSUTAYA。
今日借りたのは以下の10枚。
- HEROS FOR HIRE の「No Apologies」
- Red Hot Chili Peppers の「I'm With You」
- LOW IQ 01 の「Meister Law」
- ANTHRAX の「The Greater Of Two Evils」
- NIRVANA の「Bleach」
- NIRVANA の「INCESTICIDE」
- THE CLASH の「WHITE RIOT」
- BBQ CHICKENS の「Broken Bubbles」
- サンボマスター の「サンボマスターときみ」※
- サンボマスター の「キックの鬼」※
- SLAYER の「World Painted Blood」
※二枚組
通勤に新鮮味が生まれます。
ゴールデンカムイはディープにグルメでライトにグロめな新感覚漫画
漫画大賞2016の大賞「ゴールデンカムイ」を読んだ
ヒンナヒンナ、こいつあヒンナだぜ
ゴールデンカムイを最初に読んだのはヤングジャンプ本誌ではなく、少年ジャンプ+のアプリで1巻無料で配布されてた時。その時は「こんな漫画やってるんだ」くらいだった。でも僕ミーハーなので、漫画大賞2016の大賞が発表されて急に読みたくなってきた。「あ、あの漫画だ」って。
これね。
ってことはもうみんな読んでるわけですよ。なので読んだことある人が「そうそう」って思えるようなエントリにしたいと思います。
杉元脳みそ食っていいぞ
この漫画の魅力って、僕が思うに大きく5つあります。
そもそものストーリーにおける目的はガン無視な5つですみません。これらが独特の間合いで描かれてるのが魅力だなー、って僕は思ってます。
1. とてもディープなジビエグルメ
時代は明治初期、場所は北海道。まだまだ自然と共存している時代です。いきなり話が脇道へ行くんですが、ゴールデンカムイは絵柄や服装のデザイン、キャラクターの口調などで時代を古臭く感じさせずに、現代(いま)っぽく読ませるのがうまい漫画です。時代に合わせ過ぎると読みづらいですからね。こういうの重要。
さて、話を戻すと、この漫画ってめちゃくちゃ動物食べるんですよ。いわゆるジビエです。本当に多様で、
- リス
- ウサギ
- クマ
- ウマ
- シカ
- オオワシ
- アザラシ
などなど、とにかく食べます。しかもただ食べるだけではなくて、描写が細かい。後述するアイヌの文化にも関連するんですが、詳細を書くことによって何を大事にしてるか、ってのがよくわかります。
それらをコミカルに描いてるのがアシリパさんの杉元への気遣いですね。
「杉元脳みそ食っていいぞ」
「杉元目だま食っていいぞ」
それらを食べることができるのは貢献者だけ、という狩りをしたものへの敬意が含まれています。杉元がイヤな顔したときのアシリパさんかわいい。
ヒンナヒンナ
2. 初めて知るアイヌの文化
小中高くらいまでを通して、アイヌの文化って全然教わることってないんだよなー。北海道の子は教わってくるのかな?民族衣装を見たことがある程度なので、ゴールデンカムイを通してアイヌに触れることによって興味わいてきました。
ゴールデンカムイを通して知れる文化はこんな感じ。
- 信仰(自然に生きる動物を通して)
- 狩猟と食
- 言語
特に、狩猟や食を通して知る独特な信仰は興味深い。ケガレの概念とかね。
まあここでもそれらを重たく描写せずに面白おかしい描写を取り入れるのがこの漫画のいいところ。特に、5巻で辺見和雄とシャチのシーンで、アシリパさんが「このシャチは人を殺した悪い神だから食べられない」と言った後に速攻でシャチを口にするシーンは最高です。アシリパさんは新しい世代のアイヌなので、ご都合解釈も多分に取り入れていきます。
オソマ入れるんだろうなあ(チラッ
3. さらっと描かれる残酷な描写
全編を通して、かなり血なまぐさいです。脳天に銃弾、飛び出すはらわた、ぶった切られる首、変な方向に曲がる手足、料理一つとってもそうです。これね、本当にグロく描く漫画家だったらこれだけで読者離れるわ。でも、この漫画はそれらを「さらっとライトに」描写します。なんだろう生首描いてても生々しくないというか、「うわっ」って思ってもエンタメとしてとらえられるというか。バランスいいんだよね。こういう漫画って意外と少ない。最近の青年漫画ってこういうのできる限り緊迫感もってエグく描くでしょ?あれ嫌いなんだよね。暴力の表現とか行き過ぎてるの嫌い。
その中でも、土方歳三と長倉新八が港町で立ち回るシーンが好きです。爺さんたちが切りまくるの痛快。いくつになっても男子は刀を振り回すのが好きだろう?
4. 憎めないキャラクター群
とにかく、登場人物がみんな変態なんですよね。特に敵キャラがヤバい。なんだろう、「性癖」がおかしいんですよ。イカれてる(ほめ言葉)。特に第七師団の鶴見中尉はヤバい。崇高っぽいビジョンを語りつつも狂気のかたまり。殺し屋1(イチ)の安生を彷彿とさせる雰囲気。辺見和雄や家永(洋館の女将)、最近でいうと親分と姫。このあたりって全員変態なんですよ。変態を地で行くキャラばかり。何が変態って、読んでもらうしかない。あんまり文章に残したくないレベルで変態(笑
あとはみんな好きだと思うんですが、「脱獄王」白石最高です。白石の頭には動物が思わずかじりたくなるフェロモンが発せられてるんだと思います。白石もいつかさらっと皮剥がされるのかなあ(遠い目
5. アシリパさんかわいい
主人公の一人であり、物語全般のストーリーテラーでもあるアシリパさん。なぜ杉元は「さん」づけしてるのかいまだによくわかりませんが、その「さん」がかわいさを引き立てます。アイヌの語り部だったり、食事の献立考えたり、まだ子供なのにも関わらず、シカだろうがクマだろうがバンバン狩る。皮を剥ぐ、脳みそや目だまを杉元に食わす。もうなんていうかかわいい。多彩な変顔もかわいい。ニリンソウ無くなって打ちひしがれるアシリパさんかわいい。
彼女にはこれから厳しい現実が待っていそうな気もしますが、ぜひそのかわいさで乗り越えていって欲しいと切に願います。ストゥを乱用するアシリパさんが好きです。
最後にあらすじ
冒頭にも書きましたが、そもそも大人気漫画なので、みんな読んでると思うんですよね。でも僕のこのエントリ読んで初めている人がいたら申し訳ないので、一応あらすじ貼っておきます。
元兵士の杉元佐一は、かつてゴールドラッシュに湧いた北海道を訪れる。そこで彼は網走監獄の脱獄囚たちの入れ墨を全員分集めれば、アイヌが遺した莫大な埋蔵金の隠し場所がわかるとの与太話を聞かされ……。骨太な冒険活劇を軸に、アイヌ文化に北海道グルメ、新撰組の生き残りと、さまざまな要素をこれでもかと詰め込んだ一攫千金サバイバル。
ナタリーの作者の対談記事から引用しました。
まだたった7巻しか出てないので、まずはみんな読みましょう。「えー、読んじゃっていいのぉ。本当にいいのぉ。」